こんにちは!
この記事では、IPAの資格試験
「情報処理安全確保支援士試験(SC)」
に、初心者レベルから一発合格した方法をご紹介していきます。
特別な方法で勉強したわけではありませんが、自分なりに
- できる限り費用を抑えて(安く)
- できる限り効率的なやり方で
を考えながらやりました。
実際にお金をかけた部分は参考書(合格教本)の3000円ほどと、受験料くらいです。

参考書は綺麗に使い、合格後メルカリで高く売れたので、実質半額くらいです。
具体的な勉強方法のみでなく、試験の解き進め方や、実際に試験を受けてみての所感・反省点も記します。
参考になることがあったら幸いです!
情報処理安全確保支援士試験(SC)
まずはすごく簡単に試験の情報をまとめます。
サイバーセキュリティリスクを分析・評価し、組織の事業、サービス及び情報システムの安全を確保するセキュリティエンジニアや、技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案して経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指す方に最適です。
- 春期(4月)と秋期(10月)の年2回開催
- 試験は丸一日
- 午前Ⅰ: 50分間・選択式
- 受験免除制度あり
- 午前Ⅱ:40分間・選択式
- 受験免除制度あり
- 午後:150分間・記述式
- 回答する大問を選べる
- 午前Ⅰ: 50分間・選択式
- 試験に合格すると情報処理安全確保支援士に登録できる
- お高いので私はやりません
筆者の受験時の状況
筆者の受験時の状況です。若手開発者です。
- 基本情報・応用情報・情報セキュリティマネジメントの資格試験には合格済み
- ですのでSCの午前Ⅰ試験は受験免除対象で、もちろん免除申請を行いました
- フルスタックエンジニアを目指しているものの、
セキュリティやネットワークのことはヨクワカラナイ - 勉強時間はちゃんと取れる環境
勉強の流れ
それでは実際の試験勉強の流れをご紹介します。
1. 教科書的な参考書を買う
「情報処理安全確保支援士 参考書 おすすめ」「情報処理安全確保支援士 勉強法」
などと検索し、合格した人が「これよかったよ」と言っている参考書を探しました。
実際に購入したのが
「」。
Amazonリンク→ 令和06年【春期】【秋期】 情報処理安全確保支援士 合格教本 単行本(ソフトカバー) – 2023/11/24 岡嶋 裕史 (著)
評判を頼みに(鵜呑みに?)し、実際に中身がどんな感じか確認することもせず
ネットで購入しました。

新品で3000円くらいでした。
理由は「合格教本は過去問解説が薄いから」です。
問題演習として何問か過去問が紹介され、その分の解説はありましたが、そのくらいです。
徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書 – 株式会社わくわくスタディワールド 瀬戸美月, 齋藤健一 (著)など、何年か分の過去問解説がPDFで特典としてもらえる参考書にすべきだったと思っています。
2. 参考書を1周読む
購入した
午前・午後両方の対策となります。
問題演習や試験の時に困りそうで心配なタイプなので、
先にザクっと知識を入れました
参考書全体では800ページほどあるみたいですが、
過去問セクションが結構大きいので、実際はそこまでありません。

それでもめっちゃ多いですけどね…
セクションがかなり細かく、比較的読み進めやすかったです。
章末問題的なのが豊富なので、そこまで読み進められた時点で
章末問題にもチャレンジします。
解説を読み、忘れている内容があれば、参考書の説明ページに戻り、読み直します。
3. 過去問道場で問題を解きまくる
これは「2. 参考書を1周読む」と並行してですが、
みなさんお馴染みの
情報処理安全確保支援士ドットコムの過去問道場
こちらをひたすらやっていきます。
午前Ⅱの対策です。
- サインインした状態(学習履歴が残ります)
- 過去問出題年度は全て
- 300問以上
こんな感じでひたすらやっていました。
4. 参考書内の過去問演習(午後問題)を行う
「2. 参考書を1周読む」が終わると、参考書(合格教本)の後半に載っている
午後問題演習:実質、過去問とその解答・解説
を行います。
掲載問題数としては多くないですが、一つひとつ解説が丁寧でわかりやすかったです。
やり方は、普通に問題を解いてみて、大問1つ終わったら、
解答で答え合わせし、解説を読む、というシンプルなものです。
忘れている部分があれば参考書内の説明部分を見直し、復習します。
5. 公式に上がっている過去問(午後問題)を解く
参考書(合格教本)だけの過去問対策ではきっと量が足りないと思います。
過去問-IPA公式では過去10年分以上のSCの過去問と、その解答がPDF形式で掲載されています。
残された時間の許す限り解いていきます。
私は印刷が面倒でPDFのままiPadに表示させて解きましたが、
可能であれば紙印刷して解くほうがやりやすいですし、試験対策にもなると思います。

2問選んで解いたとして、選ぶ時間も含め、時間オーバーにならないか意識しながら「なる早」で解きます
また、当日は4門のうち2問を選択して回答する形式でしたが、過去問演習の際は
全ての大問を解くようにしていました。
過去問演習の解説がない問題
公式にアップされているPDFはあくまで「問題」「解答」であり、解説がありません。
解答だけを読んでも「??」となってしまう問題がいくつもありました。
本格的に対策をするのであれば、
午後問題の過去問の解説や、解答づくりのポイントをくわしく抑えている書籍がいくつかありますので
それを買うのがよいかと思います。
Amazonリンク:2024 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策– 三好康之 (著)
問題の解き進め方
午後問題は長文問題ですので、解き進め方にも個人差があると思います。
私の場合は、
- 基本的には「問題文を一通り読み切る」→「問題を上から解いていく」流れ
- 問題文中の離れたところにヒントがあることも多いです
- 問題文中に、空欄問題などで、読んでいてすぐに回答できそうなものがある場合は
それだけ先に回答する
このような方法で解いていました。
3,4,5と並行して:知識の整理を行う
せっかく参考書を読んで問題演習をやっても、試験本番でできなければ結果につながりません。
やってきた内容を頭に入れておくために復習は大事だと思います。
ただ、SCの試験は、問題演習をするにも
- 範囲や過去問が多すぎて全範囲を何度も繰り返すのがほぼ不可能
- 午後問題はとてつもなく長文で、繰り返し復習するのがかなり手間
という問題があります。
そこで、一度間違えた内容・覚えておきたい内容をすぐに復習できるよう、
ちょっとしたチートシートみたいなメモをスマホに残していきました。
例えばですが、覚えておきたい用語と、その説明を50文字くらいで書いておくような感じです。
寝る前や移動時間、試験直前に繰り返し見て、頭に叩き込みました。
すでに他の方がそういったものを作ってアップいただいていることもあります。
例えばこちらは勉強になります:IPA高度資格「情報処理安全確保支援士」暗記すべき用語を体系整理 -@mkt_hanada (Makoto Hanada):Quiita
勉強・受験を経ての所感・反省点
実際には一発合格することができましたが、試験を受けてみて思ったこと、
「これはやってよかった」という点、「こうすればもっと上手く進められただろう」という反省がいろいろありますのでご紹介します。
所感
- ネットワークの知識が思ったより求められる
- 得意ではない分野なので苦しみました
- 参考書1冊と無料のサービスだけでも意外と行けた
- 当日は大問を選ぶのに時間をかけがち
- どうしても解ける大問を正しく選びたいので、最終的に手放す大問にも目が行きがちです
よかった点・改善できる点
- 過去問解説が充実している参考書・問題集を選ぶ
- 過去問演習(午後問題)に時間をかける
- 午後問題の演習が午前の対策にもなります
- 回答する大問選びも、過去問演習にて練習する
- 午後問題の演習は同じ問題を繰り返し同じように解かない
- 本来は繰り返し解くのがベストかもしれませんが、毎度長文なので
効率的なのは解答やポイントだけ抑えておくことかと思います - 覚えておきたい内容はメモなどに残し、復習しやすいようにするといいと思います
- 本来は繰り返し解くのがベストかもしれませんが、毎度長文なので
- ノートに字数を数えて書く習慣をつける
- 最近は字をあまり書かないので、試験で久しぶりに記述すると字がうまくかけません(笑) 回答のスピードに影響します
- 過去問はPDFをモニタなどに表示するよりは紙印刷して解いてみる
- 最後まであきらめない!!!
まとめ
以上、情報処理安全確保支援士試験の試験勉強についてまとめました。
何かの参考になれば幸いです!